11/10/2017

「アル・カワニージにあるモスクまで行って。大きいモスクじゃなく、公園の近くの小さいほう。その駐車場を右手に500メートルくらい進んでヤシの木を3本越えたところを右。最初の曲がり角を右、次を左、また右。緑のゲートがある邸宅が見えるまで直進して」

ドバイの照りつける太陽のもと、毎日のようにアラメックスのドライバーは道順を聞くために配達先に電話しなくてはなりません。住所だけではたどり着けないためです。毎日のように配達先を探し回り、無駄な時間とコストが費やされています。

国際物流大手アラメックスは69か国、567都市で事業を展開しています。顧客満足度とサービス向上のための革新的なアイデアを積極的に取り入れ、3ワードアドレスで示した送り先に配達できるようwhat3wordsを中核システムに統合しました。

3ワードアドレスとは

3ワードアドレスは3つの単語だけで正確な位置情報を表せるシンプルで正確な方法です。例えば、///こくさい・ていか・かざす はwhat3wordsロンドン本社の入り口を表す3ワードアドレスです。3ワードアドレスは指定の3メートル四方を示すので、建物の入り口、モールの入り口、配達場所にそれぞれ固有のアドレスがあります。

物流や配送業におけるメリットは明らかです。住所がわかりづらかったり、存在しないところでは、3ワードアドレスが指定された配達先の3メートル四方にドライバーを導きます。

 width=

3ワードアドレスと住所の利便性を比較するため、アラメックスは主要市場の一つであるドバイ(アラブ首長国連邦)でテストを行いました。

ドバイ スタディ

配達所要時間計測テストは確立した住所があるドバイの2地域(アル・カワニージとアル・ムハイスナ)で行われました。4人のアラメックスドライバーが同じ100か所の配達先に荷物を届けるというものです。その地域に詳しい2人は住所を使用して配達、他の2人はその地域で働いた経験はなく、3ワードアドレスを使用しました。

3ワードアドレスを使ってドバイでの配達所要時間を42%短縮

住所を使用したドライバーは配達完了に7時間39分、道順を聞くための通話を25回要したのに対して、3ワードアドレスを使用したドライバーは道順を尋ねる通話無しですべての配達先を簡単に見つけることができ、ドライバーと利用客両方の時間を節約しストレスを回避しました。そして配達所要時間はわずか4時間28分でした。
 width=

3ワードアドレス使用で走行距離を22%カット

確かな精度を持つ3ワードアドレスを道順検索ソフトウェアに使用した結果、走行距離が255kmから198kmに削減されました。また、次の配達先までより効率的に移動でき、ガソリンを節約し、無駄な走行がありませんでした。

 width=

アラメックスが目指す配達を可能に

3ワードアドレスを使うことで、ドライバーはその地域をよく知らなくても迅速で確実な配達ができました。地域をよく知るドライバーたちよりも、驚きの速さと効率で配達を完了できたので、入社時の集中研修が必要なくなりました。配達先に電話をして時間を無駄にすることもなく、より効率的なルートを走り、はるかにスムーズな仕事ができたのです。

「ビジネスにもたらすメリットは計り知れません。だからこそ、顧客には3ワードアドレスを使うよう推奨しています」とイヤド・カマル(アラメックス COO)は話しています。

what3words CEO兼共同創業者クリス・シェルドリックは「what3wordsの形式は世界共通で、3ワードアドレスは14以上の言語に対応しています。これはアラメックスが事業展開するすべての都市で配達所要時間を短縮でき、これまで住所を持っていなかった新たな顧客層への配達も可能になるということです」と述べています。

物流プラットフォームへのwhat3wordsの導入にご興味をお持ちの場合は下記フォームをご記入ください。折り返しご連絡させていただきます。