22/01/2020

インド最大の自動車メーカーであるタタ・モーターズはwhat3wordsと提携し、3ワードアドレスの音声・テキスト入力で目的地までの正確なルート検索ができるようになりました。

インドは世界で最も急成長を遂げている経済であるものの、確立した住所基準がなく効率的な企業活動や急成長の妨げとなっています。住所形式は地方によって異なり、通りの名前や建物の番地がなかったり、新しいビルの建設や地域開発が驚くべき速さで次々と進められているため住所が追いついていなかったりします。この状況により、正確な位置情報を伝えることも、ナビゲーション機器に目的地を正しく入力することも非常に難しくなっています。

タタ・モーターズがインドでwhat3wordsを提供

タタ・モーターズはインドの自動車メーカーとして初めてwhat3wordsと提携しました。この提携により、タタ車のドライバーは3ワードアドレスを音声またはテキスト入力し、目的地までの正確なルート検索とナビができるようになります。目的地入力は、ヒンディー語、ベンガル語、タミル語、テルグ語、マラーティー語を含む36言語から選ぶことができます。

タタの乗用車部門トップ、マヤンク・パリ―ク氏は「タタ・モーターズがwhat3wordsと提携するインド初の自動車メーカーであることを誇りに思います。この提携で、顧客の皆さまは3ワードアドレスが示す正確な目的地までナビできるようになります」と述べ、「この画期的な技術は、もうすぐ弊社の主要車種に搭載されていく予定です」と加えています。

Car on a forest road at 3 word address Blazing.Newcomer.Gilded

音声入力に適していない従来の住所システム

カーナビに音声で住所を入力するのは面倒で効率的ではありません。同じ地域に同じまたはとても似通った名前の通りが複数あったり、新しい建物に住所が割り当てられるまで時間が掛かったり、マーカーが特定の入り口や駐車場、待ち合わせ場所ではなく、建物の中心部に立てられてしまうからです。また人里離れた場所のほとんどは住所がなく、そこまでたどり着くのは旅行客にはほぼ不可能なほど難しいものです。

3ワードアドレスはどのカーナビシステムにもテキストまたは音声で簡単に入力できます。 入力ミスを防ぐために、3ワードアドレスはすべて固有のもので、似通ったアドレス同士は紛らわしくないようお互いから離れたところに設定されています。what3wordsの オートサジェスト機能でドライバーは入力ミスにすぐに気づき修正することができます。

すでに世界中では、メルセデス・ベンツ車でカーナビに音声またはテキスト入力ができますし、フォード車でもフォードApplink経由でwhat3wordsが使えます。